ながら○○してませんか?
「歩きスマホ禁止」という言葉をよく聞くようになりました。運転中のスマートフォン操作は厳禁ですが、歩きながらスマホも危険だ、というのは周知の事実でしょう。
しかし、ここで触れるながら○○は、それだけではありません。例えば、こんな行動をしていませんか?
- テレビを見ながら食事
- 作業しながらメール確認
- 音楽聴きながら勉強
- 動画見ながらLINE
何かをしている中、同時に別のことをする。これはもはや現代では、日常にあり触れた行動と言えるでしょう。
ながら○○=マルチタスクは脳にダメージ
ながら〇〇は、複数の行動を同時に行うマルチタスクと言い換えることができます。実は人間の脳は、このマルチタスクを出来るようには設計されていないのです。
じゃあ、先ほどのながら〇〇はどのように処理しているか。その時脳はそれぞれの作業に対して、何度も高速で切り替えることで対応しているのです。
- 動画を見ていた。
- けれどスマホの通知が届いたから、スマホを見る。
- また動画に戻る。
- すぐにまたスマホの通知を見る。
これは脳にダメージを与えているようなもの。何かに集中しようとすぐに切替させられるのは、大きな負担となるのです。よく思い出したり、想像してもらえればわかるでしょう。人間、その瞬間瞬間だけ見れば、一つのことしかできないのです。
同時に何かをしよう、というのは一見効率的なようで、非効率的。人間の能力の限界を超えており、無理があるのです。
マルチタスクでメンタル悪化も
ながら〇〇はマルチタスクとなってしまい、脳に負担がかかります。そのため、メンタルへの悪影響もあると言われています。
脳への負荷がかかりすぎると、メンタルに余裕がなくなってしまうのです。その結果、うつ病、うつ症状を引き起こしてしまう可能性が指摘されています。
また、記憶力・理解力低下も指摘されています。これが認知症の誘引要因となり得るのでは、とも示唆されています。
私のブログをご覧の方には、うつ病、うつ症状にお悩みの方もいると思います。私と一緒に、ながら〇〇を、出来るだけ減らしてみませんか。
人間の集中力は金魚以下
少し余談になります。人間は一体、どれくらい集中できるものなのでしょうか?
2015年のマイクロソフトの発表によれば、「金魚の集中力は9秒しか続かない。対して、人間の集中力は8秒。」
2000年には15秒だった人間の集中力は、ついに8秒まで下がり、なんと金魚を下回ったそうです。その理由はご想像通り、インターネットやパソコン、スマートフォンの普及によるものです。たくさんの情報に溢れ返る世の中です。何か一つのことに集中することが難しくなった。
ITの発展とともに、人間の集中力は劇的に低下してきたのです。そして皮肉にも、人間の脳、メンタルにとっては、大きなストレスとなっているのです。
マルチタスクを回避するには、一点集中
何かしながら〇〇が、もはや日常となっている人も多いでしょう。これを回避するには、一点集中する他ありません。いきなり毎日の全ての行動をシングルタスクに置き換えることは、難しいでしょう。出来そうなところから始めてみましょう。
- 食事をするときはテレビをつけず、味覚や食感に集中してみる
- 布団に入ったら、スマホは触らずに呼吸を整える
- SNSの通知はオフにして、夜8時以降だけ見て良いことにする
こんなところから少しだけでも実践してみましょう。いつもより少し集中できる時間が作れることに気づけるはずです。その感覚を取り戻していくと、脳は回復し、メンタルの改善にも繋がってくるはずなのです。
私は食事に集中することを実践しています。何度か実践していくうちに、今では食事中にテレビや動画の音は聴きたくなくなりました。
今まで気づかないうちに、要らないストレスを感じていたんだと、ようやく気づいたのです。
また、少し前に記事にした耳栓のおすすめも同じようなことです。私の場合、耳から入る音に脳が反応しやすいので、何かするなら音を遮断する方が集中しやすいのです。
これらを実践し始めてから、集中している時間には、比較的メンタルが安定している実感もあります。大袈裟ではなく、50点が80点くらいに上がるイメージです。
まさか、何かしながらこのブログを読んではいませんよね?もしそうであれば、今はブログを読む、あとで〇〇するんだ、と決めてみましょう。
マルチタスクを止めて、一点集中でメンタル改善。私自身、大きな効果を実感している方法ので、ぜひ挑戦してみて下さいね。
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