精神科でなぜ採血?その理由とは

医者からはパニック障害との診断 メンタル全般

初めて採血して血液検査することに

精神科で採血をされたことはありますか?


私は先日、通院3ヶ月目で初めて採血をしました。中には、初診から採血を勧められる方もいらっしゃると思います。


精神科なのに採血・・・?私は不思議に思いました。


この血液検査にはもちろん、ちゃんと理由がありました。私の主治医から聞くことができた主な理由について、3つ紹介します。

精神科で採血する主な目的3つ

症状の原因について見極めるため

私の持っている疾患、うつ病を例にとってみましょう。


代表的な症状として、気分の上がらない「抑うつ症状」と呼ばれるものがあります。ただし、この抑うつ症状は、うつ病のような精神疾患だけが原因とは限りません


身体疾患である甲状腺機能低下症状や肝機能障害でも、同じ症状が生じる可能性があるのです。血液検査をすることで、甲状腺や肝機能について確認することができるのです。


また、私のもうひとつの疾患であるパニック障害についても同様です。激しい動悸や目まいなどは、パニック障害だけでなく貧血でも生じる可能性があります。こちらも血液検査をすることで確認できるのです。


原因が異なれば、当然治療法も変わってきます。そのため、本当の原因がどれなのかを探るために採血しているのです。ちなみに私の場合は、身体疾患の傾向は見られませんでした。うつ病、パニック障害の精神疾患として治療を進めています。

肝臓や腎臓の機能を確認して薬を決めるため

精神疾患である場合、多くの種類の薬を服用することになるでしょう。また、長期に渡って服用し続けることになります。


良くも悪くも、薬は人体に影響を与えます。その悪影響が出ていないか確認するのも、血液検査の役目です。長期服用となった場合、一度採血すれば終わりではなく、定期的に確認するのが良いと言えるでしょう。


具体的には、肝臓や腎臓などに機能低下がないかを確認します。もし機能低下があれば、影響の少ない安全な薬物の種類や量を選ぶ必要があるためです。私の場合、どちらも機能低下は見られなかったため、薬は変えずに服用を継続しています。

自覚できない副作用を確認するため

薬の副作用の中には、頭痛や吐き気、眠気といった、自覚できるものがあります。一方で、自覚することができない副作用もあります。電解質異常、白血球の減少、脂質異常症などが代表例です。


それらを発見するのも血液検査の役割なのです。薬が何か悪影響を与えていないか。こちらも定期的に確認することで、薬の悪影響を未然に防ぐことができるんですね。


このように、血液検査と精神疾患は一見遠い存在でも、実はとても関係が深いものです。もし一度も採血をしたことがない方は、一度医師に聞いてみるのが良いかもしれませんね。

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