うつ病・パニック障害で休職中の過ごし方

耳栓だけで安心感 メンタル全般

うつ病やパニック障害などの病気で、休職や退職を決断した方は少なくないでしょう。


休養期間に入るわけですが、どう休めば良いのでしょうか?その過ごし方や休み方にも、いろいろ種類があるはずです。


極力横になって外出は控える休養もあれば、南の島に行ってバカンスする休養だってあります。どう過ごすのが適切なのでしょうか?


まさにうつ病とパニック障害で休職中の当事者である、私の過ごし方を紹介します。

まずは医師に相談

まず最初に、メンタルクリニックの主治医に聞いてみることにしました。単純に、私も休職中にどう過ごすべきなのかわからなかったからです。


症状に応じて、適切なアドバイスをくれるはずです。自己判断に頼らず、まずはお医者さんに、どう過ごせば良いのか相談してみましょう。


また、症状の回復度合いによっても、過ごし方は変わってくるはずです。診察の時には、毎回自分の体調や症状を適切に伝えて、アドバイスを貰うようにしましょう。

好きなことをして過ごすのが一番、だが難しい

私が医師から頂いたアドバイスは「好きなことをして過ごす」でした。

  • テレビでもゲームでもアニメでも良い。
  • 気分転換したければ、外出しても良い。
  • 友達や家族と会いたければ、会って話すのも良い。
  • 眠たい時は、昼寝しても良い。

とにかく無理のない範囲で、やりたいと思うことをしてください、と。


他の病気と違って、必ずしも安静にしていなければならない、というわけではないのです。むしろ、何かをしたいと思うことが浮かんだら、それをした方が良い。


ここが、他の病気とは異なる点かもしれません。もちろん症状が出たり、調子が悪いときは別ですが、リフレッシュすることが大切なのです。


ただ、最大の難関と言っても良いかもしれません。特に今の私には、難しいと感じることもあります。何せ、うつ病なのです。うつ状態に入ると、無気力です。何もしたくない、何かをしようという気が起きない。やりたいことが、一切出てこなくなってしまうのです。


ただ、私の場合、薬でうつ状態を抑えることが出来てきました。徐々にではありますが、行動へのモチベーションが持てるようになってきています。

好きなことは、ありますか?

それでも私にとって、もう一つ難しい点があります。


私がしたいことは、「仕事」だったのです。


仕事に没頭する人生を送っていたのに、病気で休職せざるを得なくなった。これがジレンマで、苦しかったのでした。だからこそ、医師に相談したのです。何をしたいのか、何をしたら良いのか全然わからないのです。


できれば仕事したいけど、当然病気の要因となった仕事をするわけにはいきません。


テレビを見ないのか、と医者からは聞かれました。私はもう15年ほどテレビを所有しておらず、当然見てもいなかった。


趣味があれば、それをするのも良い、とも言われました。かといって、これといった趣味も持ち合わせていなかった。


何か好きなこと、やりたいことを見つける必要があるんだ。


これに気づくことは出来ました。そんなことを考えていた時、ひとつ聞いた話を思い出しました。

自分の知っている世界の中にしか、夢を抱くことは出来ない

東南アジアの孤児院の子供たちの話を、数年前に聞いたことがあります。


そこにいる30人ほどの子供たちに、将来の夢を書いてもらったのです。すると、なんとその将来の夢は、2個しかなかったのです。


学校の先生か、サッカー選手。


30人いるのに、2個に集約されてしまう。これは、知っている世界が狭いから、なのです。

ずっと孤児院で育ったから、学校の先生とサッカー選手くらいしか知らないのです。これが孤児院に限った話ではないことは、もうお分かりでしょう。


人間、自分の知っている世界にしか、夢は描けない。好きなことややりたいことは、知っている範囲でしか思い描けないのです。


私も、今自分の知っている世界が狭いんだ。仕事や何かに没頭してきたことは、裏返せば狭い世界で生きてきた、ということ。


まだ私が知らない、もっと違う過ごし方があるし、楽しみ方があるんだ。


そんな当たり前のことを、思い出させてくれる話です。

今何をして過ごしているか

私は、以前ブログ記事でご紹介したモーニングページを毎朝書いています。これが想像以上に私にはハマって、脳が解放される気持ち良さを得られています。


ここで気がついたのは、私は自分の思いを発信したい、ということ。


ノートに書くだけでは誰かに届くことはありません。それでも自分で書き出すだけで、ストレスが減っていくのを実感できたのです。


だから、もっと発信したい、そう思い始めました。そして、今ではこのブログを始めることにもつながっています。

あるいはTwitterでの発信も同様に、私にとって好きなこと、になっていきました。そして最近では、ライブ配信でラジオ風に独り言を話しています。


最近になって気づいたのですが、私の子供の頃の夢はラジオパーソナリティでした。考えたり、思ったことを発信することに、幼少期から興味を持っていたのです。


まさか今になって、そのやりたいことが出来るようになるとは、思いもしませんでした。ありきたりですが、インターネットがなければ、私のやりたいことは見つからなかったかもしれません。

30%-50%程度の控えめで行動

いつでも無理は禁物。これはうつ病やパニック障害持ちの方は、わかる方も多いでしょう。


できると思う日ほど、調子が良い日ほど、たくさん行動したくなります。普段あまり動けない分、その気持ちが大きくなってしまいます。それでも、30-50%程度に抑えておくのが良いでしょう。もちろん症状の度合いによりますが、いくら調子が良くても、過大評価しがちなのです。


もし動けたとしても、反動がきて、後にそれ以上に苦しむことになるからです。私も何度も経験して、そろそろわかってきています。気分や体調には波があるから、良い日も悪い日もある。


そう思って、良い日も控えめに動くくらいが良いと思います。もちろん、主治医の先生と相談していくのが基本なのは、絶対ですけどね。


皆さん、今日は好きなことが出来ましたか?出来ていなくても大丈夫。ゆっくり、焦らず。少しづつ。


今日はまだ知らない世界に明日出逢い、好きなことが見つかるかもしれませんから。

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