泣くだけ泣いたらスッキリした?
パニック障害持ちの方だと、パニック発作や予期不安、広場恐怖が出て泣いてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。かく言う私も症状のツラさに、人前で泣いてしまった経験が何度もあります。
一般的に、「泣く」と言えばネガティブな印象を持つかもしれません。ですが、泣いた後にスッキリした気分になる経験もあるのではないでしょうか。あるいは小さなお子さんが特徴的かもしれませんが、泣くだけ泣いたら、なぜかスッと眠りについた、なんてこともあるでしょう。
人間が泣く意味とは?
涙を流して泣くことは、嬉しい時にも悲しい時にも、そして辛い時にもあるでしょう。ポジティブな場面であれネガティブな場面であれ、人間はなぜ泣くのでしょうか?実は泣くことにもメリットがあるからです。それらを少し見てみましょう。
泣くことのメリット 3選
泣くことのメリットは、調べるといくつも出てきます。科学的根拠がありそうなものもあれば、そうでないものもありました。そのため一概にはこれがメリット、と言い難いところはあります。私が調べた中でも、信頼できそうなものを3つご紹介します。
ストレスホルモンが減る
涙を流して泣くことは、コルチゾールを低下させる効果があるそうです。コルチゾールというのは、ストレスホルモンとも呼ばれ、心理的にも身体的にもストレスの指標となるもの。
つまり、コルチゾールが減ることは、ストレス解消に繋がっているのです。泣いてスッキリする感覚は、涙を流してストレスが減った結果だと言えるでしょう。
感情が解放される
パニック障害の方の特徴としては、真面目で繊細な方が多いのは以前に紹介した通りです。自覚はないかもしれませんが、普段は感情を抑えて生活しがちです。自分の感情に蓋をしてしまい、表に出すのが苦手。その分、ストレスを抱え込んでしまいやすいのです。
だからこそ、思わず涙が溢れて感情が解放されることに、心地よさを感じられる。心理カウンセリングの世界でも、泣いて自分の感情を解放することは大事だと言われています。
呼吸が整う
泣いている最中は、呼吸が荒れています。でも、泣いた後にはスッと呼吸が整う。そんな感覚を覚えるでしょう。泣く前よりも、ゆっくりとした深い呼吸ができるようになる。実はこれが、メンタルが安定させてくれるのです。
ポジティブであれネガティブであれ、感情的になっていると息が上がって、呼吸が荒れてきます。これを抑えるために、涙を流そうと身体が働いてくれるわけです。深呼吸することでリラックスできるのは、皆さんご存知かと思います。泣いた後にも、これと同じ効果が得られるのですね。
泣いてスッキリする理由がこれだけあるなら、泣ける時は我慢せず泣いた方が良いのでしょうね。それが症状の辛い時であったとしても、なおさら泣くのを我慢する必要はないでしょう。泣くのは身体の正常な反応であり、心も体も安定させることが出来るのですから。
でも、できれば嬉しい時や感動した時に泣きたいものですね。泣ける映画やアニメ、ドラマなどを観て、自分の感情を定期的に解放してあげるのもストレス解消になって良いと思います。ただ一つ注意点は、見た後に憂鬱になってしまうような作品は避けた方が良いでしょう。よかったら、ぜひ試してみてくださいね。
コメント