うつ病やパニック障害の方は、メンタルクリニックや精神科、心療内科で定期診察を受けていると思います。医師の診断で薬を処方され、治療を進めていくのが基本になっていることでしょう。
中には、カウンセリングを考えている方もいることでしょう。「カウンセリングを受けた方が良いのか？」「どんな効果があるのだろうか？」そんな疑問を抱く方に、私の経験と考え方を共有したいと思います。
カウンセリングを受けるべき状態か？
私もカウンセリングについては、最初から気になっていました。うつ病とパニック障害だと診断されて以来、あれこれ調べる日々。結局自分では判断がつかず、医師に相談してみることにしました。すると、あっさりと答えは返ってきました。
「今は、カウンセリングを受けなくて良いですよ。カウンセラーと話すのも疲れますから。もう少し回復してからで良いでしょうね。」
カウンセラーと話をするのも、それなりに体力が必要。今の状態では、結局疲れるだけ。高い費用がかかるのに対して効果は期待できないだろう、と言われました。なるほど、カウンセリングにも受けるべきタイミングがあるのか、と納得しました。
とは言えこれは一医師の意見。他の意見もあるのではないか？そう思い、もう1人私の信頼できる方に相談してみました。それは、産業医です。サラリーマンである私は、休職中とは言え会社に所属しています。そして幸いなことに、私の会社には産業医なる方がいらっしゃいます。念のため、その医師にも同じ相談をしてみました。
要注意：カウンセラーには色んな人がいる
「カウンセリングを受けるのであれば、復職が見えるくらい回復してからで良いでしょう。また、カウンセラーもいろんな方がいます。中には癖の強い方もいますし、お金のかかることですから要注意ですね。」
産業医からも、主治医とほぼ同じ回答が返ってきました。どうやら、カウンセリングを受けるなら、効果が出るタイミングというものがある。もし私と同じように迷うことがあれば、医師に相談するのが良いかもしれません。症状の重さや状況に応じて、カウンセリングが必要かどうか、アドバイスをくれることでしょう。
また、カウンセラーと言っても、いろんな方がいるようです。産業医の言葉を借りれば、「クセの強い」カウンセラーもいるようです。相性が合わないと当然効果は出ない、というアドバイスでした。この点でも幸いなことに、私の会社には提携しているカウンセラーが複数名いました。産業医も推奨できるカウンセラーだとのこと。さらに、無料でカウンセリングが受けられることも知りました。
私と同じようにサラリーマンの方は、最初に会社の制度を調べてみるのが良いでしょう。社員でも意外と知らない制度は多いですからね。
カウンセリングの効果とは
先ほど見た通り、私はまだカウンセリングを受ける段階にないようです。とは言えカウンセリングではどんなことが行われるのか、ということも医師に聞いてみました。
基本的には、カウンセラーが私から様々な話を引き出す。そして、その話を聴いてくれるようです。どんな経験をしてきて、その時にどんなことを感じていたのか。どんな考え方を持っているか。
もし私の考え方に偏りや歪みがあるようであれば、それに自分で気づいてもらうようにする。これがカウンセラーの役割だそうです。例えば、パニック障害の方には真面目な方が多いという特徴があることは、以前ブログで触れました。その真面目さゆえに、他人よりもストレスを感じやすくなっている場面がある、といったことに気づいて修正していく。こういった例がカウンセリングの効果と言えるそうです。
かと言って、過度に期待してはいけないのは、カウンセラーが患者の特徴を断言することはないようです。それはカウンセラーの役割ではなく、患者自身が自分で気づかなければいけないのです。逆に言えば、カウンセラーが誤った診断・指摘をするようなことは、あってはならないのです。
カウンセリングの位置づけ
ここまで色々と説明してきましたが、カウンセリングはあくまで補助的な位置づけだと考えて良さそうです。基本は医師と相談しつつ治療を進めていく。必要であればカウンセリングも受ける、という補助だと考えておきましょう。
また、カウンセリングを受けるのであれば、受け身になるのではなく、自分自身で考え方や特徴に気づくために、自発的に考えを深めていく場だと考えると良いのだと思います。
カウンセリングを続けるべきかどうか
既にカウンセリングを受けている方は、このまま続けるべきかどうか悩むこともあるでしょう。効果が実感できていなかったり、カウンセラーとの相性が合わないと感じることも。そんな時は、カウンセラーを変えることも選択肢だと思います。
自分で思うように話せない。あるいはカウンセラーを信頼できない。そんな時は、一旦カウンセリングをストップして、考え直すのも良いでしょう。そんな時も、医師と相談するのが良いかもしれませんね。
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