パニック障害になりやすい人の特徴とは?

パニック障害

大前提:パニック障害は誰しもなり得る

いきなりですが、まずはタイトルから離れたことを伝えておきます。パニック障害は、ある特定の特徴を持つ人だけがかかる病気ではありません。大前提として、パニック障害は誰もがかかり得る病気である、と知っておくことです。

パニック障害になりやすい人の特徴

一般的には、下記のような特徴がある人は、パニック障害にかかりやすいと言われています。

  • 緊張・不安・恐怖・疲労を感じやすい
    ストレスの強い環境下にいる(家庭・職場・学校等)
    繊細・神経質なところがある
    真面目で責任感が強い
    内向的で人見知り
    他人に優しく自己犠牲しがち

これらの特徴が悪いわけではない

もちろん上記は、悪い特徴だから直す必要がある、というわけではありません。どの特徴・性格も、決して悪いわけではなく、むしろ良い面が出ることもあります。


例えば、不安を感じやすい人ほど慎重に物事を見極めて、仕事の成果を出しやすいといった研究結果もあるくらいです。また、もしこれらの特徴を持っていたとしても、必ずパニック障害になるわけではありません。


つまり、決して直すべき特徴なのではなく、あくまで把握すべき特徴なのです。どんな特徴・性格も一長一短であり、完璧な人間がいないことは、誰しも納得でしょう。

自分の特徴を把握しておく意味

私の考えとしては、パニック障害であるかないかに関わらず、自分の特徴を知っておくことに意味があると思います。つまり「上記の特徴が発揮される場面があるかどうか」を自己チェックしておくのが良いと思います。

  • どんな時に不安・緊張・恐怖・疲労を感じてきたか?
  • どんな事に強いストレスを感じていたか?
  • どんな所に拘って繊細・神経質になっていたか?

こういった特徴を自分で明確に把握できているほど、不安やストレスに対して少し冷静に対処ができるようになるはずです。


何だってそうですが、いつも上手くいくことばかりではありません。うまく対処できたときは特徴の良い面が現れ、うまく対処できなかった時には特徴の悪い面が現れる。


だとしたら、特徴をしっかり把握した方が、良い生活を送れるはずですよね。

私はパニック障害になりやすい人だったか?

パニック障害持ちの私ですが、私自身は上記の特徴を持っていたのでしょうか?答えはYESです。特に以下の特徴は、間違いなく持っています。

緊張・不安・恐怖・疲労を感じやすい
ストレスの強い環境下にいる(家庭・職場・学校等)
真面目で責任感が強い
内向的で人見知り

この辺りの特徴が発揮された場面は、いくつも思い当たります。


冷静で落ち着いていると見られがちですが、スポーツの試合や学校の試験、就職面接や大きな仕事の時などはいつも強く緊張していて、不安を感じては手に汗を握っていました。必ず成功させなきゃいけないんだ。そう自分を鼓舞してモチベーションを上げる反面、自分のプレッシャーに押し潰されそうになる、という性格です。


また、ストレスの強い環境を好んで選んできた面もあります。プレッシャーの強い環境ほど、自分で努力して力を発揮するタイプだと思ってきました。学校で最も強い部活に入ったり、誰よりも自習室に籠もって勉強していた時期もあります。残業という概念を超えて、食事や睡眠、プライベートの時間を極限まで削って仕事していた時期もあります。最近で言えば、敢えて厳しい環境を求めて、キャリアチェンジする転職をしています。


もちろん、どれもこれも上手くいったわけではなく、失敗して潰れたことも何度もあります。今は、自ら選んで(身体の悲鳴を無視して)過労した結果、そのストレスでパニック障害が発症したのではないかと考えています。


自分の特徴が悪く出ることもあるんだとしっかり把握できていれば、もう少し早く別の対処を打てたのかもしれません。

価値観・人生観を変えるチャンスがきた

私の場合、誰かのせいでパニック障害になったわけではありません。自分の限界を分からずに、自分で走り過ぎてしまったんだと思っています。


しかしせっかくなので、もう少し俯瞰して私の人生を振り返りました。私は人生のどの場面も、なにか一つのことに集中して取り組んできたのです。まるで良いことのように聞こえるかもしれませんが、これは今、心底反省しています。


だって、パニック障害になってしまったのです。


その時その時で集中してきた、そのたった一つのことが、上手くいっているときは問題なかった。ただ、どうにも上手くいかない時に、逃げる場所がないほど自分を追い詰めてきたのです。


そこまで気負わず、意識的に休むことができたなら。もっと気軽に、誰かに助けを求めることができたなら。あるいは別の趣味でも作って、リフレッシュしながら上手く向き合えたのなら。


これらの反省が合っているのかどうかはさておき、私の人生観は変わりつつあります。


なぜあんなに仕事だけに打ち込んでいたのか、今となってはその理由がぼんやりしてきているのです。真面目と言えばよく聞こえますが、虚しい人生を送る寸前でした。


仕事だけで終える人生にしたくない。もっとやりたいことはたくさんあったはずだ。既にそう思い始めています。

今回パニック障害になって限界がきてしまったことはもちろんですが、休職して価値観・人生観を変えるチャンスが来たんだと、今は前向きに捉えています。


休職の決断ができた経緯は、こちらの記事で紹介しています。合わせてこちらもぜひご覧ください。

今辛い状況にある皆さんも、どうか悔いのない人生を。いや、そんな大きなこと考えなくても良いです。


どうか昨日より少しだけ楽しい今日をお過ごしください。

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