自分の体調や気分に点数を付けるだけ
不安を抑える対処法で、私もよく実践している簡単な方法をご紹介します。その方法というのが、「ストレスサーモメーター」と呼ばれる方法です。サーモメーターとは、温度計のこと。これは、心理カウンセリングで用いられるテクニックの一つです。名前は難しそうに聞こえますが、めちゃくちゃ簡単に出来ます。
要は、不安やストレスに点数をつけてみましょう、ということ。
私の実践方法としては、不安を感じた時や思い出したタイミングで、「その時の気分・体調に点数をつける」ようにしています。今までで最高の万全な状態なら100点、過去経験したことないレベルで落ちた状態であれば0点。
例えば、不安を感じている時に、点数をつけてみましょう。
今の自分は何点くらいだろう、と考えてみます。すると、50点だな、とか、30点かな、といった具合に、
自分の不安レベルを定量的に測ることができます。最近たまに、Twitterで点数をツイートしている私ですが、まさにこの方法を実践しているのです。
自分でつけた点数でいいのか？
自分自身でつけた点数をどこまで信じていいのか、と疑問に思うかもしれません。これが実は、大きくは問題ないのです。主観で決めた点数と、精密なストレス検査の結果との間には、さほど差異がないことが研究によりわかっているのです。
だからこそ、心理カウンセリングでも用いられています。
つまり、大まかに自分の不安レベルを把握するには、自分で決めた点数で十分なのです。では、点数をつけることのメリットは何でしょうか？
点数をつけるだけで不安が抑えられる
不思議なことに、点数をつけるだけで不安やストレスを緩和できることがわかっているのです。私も実践して日々実感しているので、この感覚はよくわかります。
例えば「今は少し不安を感じていて、40点だな」と点数をつけたとします。すると、30点でもなければ50点でもないことが分かりますよね。何を言ってるんだと思ったかもしれませんが、不安レベルが具体的になることが良いのです。
- 30点だったあの時よりは不安じゃないんだな、と少し安心感を得られる。
- 50点の時は△△くらいなら出来るから、そこまで回復するといいな、と具体的に目標を持てる。
- さっき40点だったけど、今は50点で少し回復しているな、と回復度合いもわかる。
といった感じで、具体的に自分の不安レベルを把握することができる。
不安がいつも、100か0かではないことに気づきます。同じ不安でも〇〇点ならまだ△△できる、といった具合に、不安が少し目に見える形に変わってくるでしょう。
人間誰しも、目に見えないものに恐怖を抱きます。不安もその一つですが、少しだけ見えやすくする方法が、この点数付けなのです。もちろんこの点数付けだけで、不安がゼロにはなることはありません。それでもただ点数を付けるだけで自分の不安レベルが把握できるし、多少気も楽になります。
それなら、試してみない手はないですよね。さあ、今のあなたは何点ですか？
めちゃくちゃ簡単な対処法なので、ぜひ試してみてください。
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