リラックスすることが苦手
私はいつも、仕事のことが頭から離れない日々を過ごしてきました。不安が頭から離れないのです。あの問題はどう解決しようか。食事をしても、お風呂に入っても、ゲームをしていても。何をしていても、仕事の不安を考えていたのです。
休職しても不安は尽きなかった
休職を決意して以来、私の心は仕事から解放されました。いつも仕事のことを考えていた私は、しばらくは何をすればいいのかわからなかった。気分や体調も良くないので、何もできない状態が日々が続きます。
すると、不安になるのです。何もしていない時こそ、将来への不安が湧いてきます。本当に治るのか、いつ治るのか、お金は大丈夫か、また仕事できるのか、など。
これでは仕事の不安から、将来への不安に変わっただけ。当たり前ですがメンタルは改善されないし、リラックス出来ていませんでした。
ひなたぼっこの気持ちよさを知る
医師からは好きなことをしたらいい、と言われていました。しかしもともと趣味の少ない私は、好きなことが見つからない。まずは自分の抱えているうつ病とパニック障害について、いろいろと調べる毎日が始まりました。
その中で、日光浴、つまりひなたぼっこがうつ病の改善に効くという話を見つけました。詳細は以下の記事で紹介していますが、これが私にハマりました。
重い腰をあげて、広い公園でひなたぼっこ。秋晴れの下で全身に日光を感じる。こんなに気持ちいいことだったのか。初めて真のリラックスを経験したかと思うくらい、感激しました。今でも体調の良い日は、日光を浴びに外出するよう心掛けています。
「リラックス=感覚への集中」なのでは
リラックスとは、辞書で調べると「緊張を解くこと」と書いてありました。休職で仕事から解放された私は、特に緊張してはいません。しかし、仕事の不安から将来の不安へと変わっただけで、頭は不安から解放されていなかったのです。
ところが、ひなたぼっこの時だけは違った。ただただ、日差しの気持ちよさに浸っていたのです。不安な気持ちからも、解放されたことに気づいたのです。
リラックス、緊張を解く、気持ちを緩める。どれも上手く理解できていなかった私ですが、ひなたぼっこでそのコツをようやく掴めてきました。
自分なりの言葉で置き換えると、リラックスとは「感覚に集中する」こと。
ひなたぼっこで言えば、澄んだ空気、日光の温かさ、芝生の柔らかさなど、感覚に集中できました。五感の感覚に集中している間は、不安な思考が入ってこない。まさにリラックス状態だと感じることができました。
リラックスと集中というと、矛盾した言葉に感じますが、私の中ではしっくり来ています。
それ以来、散歩して景色を楽しんだり(視覚に集中)、好きな音楽を聴いたり(聴覚に集中)、美味しい食事を嗜んだり(味覚に集中)、何かの感覚に集中することで不安な思考をブロックする。この考え方で、少しずつリラックスできるようになってきました。主治医の先生にも聞いてみましたが、まさに不安な思考を防ぐ状態になってリラックス出来ているのが良いようです。
不安が尽きない日々を送る方へ。ひとつでもリラックス方法、何かの感覚に浸る方法を見つけられれば、リラックスが上手くなると思います。少しでもご参考になれば幸いです。
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