パニック障害は本当に完治できるのか?
専門家である医者の言葉
3度目の診察時、こんな言葉を頂きました。
「パニック障害もうつ病も、必ず治る病気です。絶望する必要はないですからね。」
素直にこの言葉に安心できたので、この言葉をかけてくれたお医者さんには感謝しています。しかし、専門家である医師が言った言葉とはいえ、これは本当なのでしょうか?
どうなれば完治したと言えるのか
目に見えない精神疾患が”完治”する、とはどういう状態のことを言うのでしょうか。
私は今、パニック障害とうつ病を併発しており、まだまだ完治したとは思っていません。それでも仕事はともかく、薬を飲めばなんとか生活できるくらいにはなってきています。度々苦しい時はあっても、食事はできますし、近所を歩くことくらいはできます。
とはいえ、いつまでこのような状態の生活が続くのでしょう。
もし薬を飲まなくても全く不安やパニックにならなければ、完治したと言えるのでしょうか?しかし、そもそも不安にならない人などいないでしょう。どうなれば良いのでしょうか?
落ち着いている時間に考えていると、こんな疑問にぶつかってしまいました。これは実は、専門家の間でも、どうなれば完治したと言えるのかは意見が分かれるところなんだそうです。
治るかどうかは問題ではない
じゃあ治らないかもしれないのか、と絶望する必要はありません。実のところ、治るか治らないかは、どちらでも良いのではないか。そんな考えにたどり着きました。
どんな状態であれ、目指すべきは、やりたいことができる生活を送ること。
どんな病気や障害を抱えていようが、私は私のやりたいように人生を送ることができたなら、完治したかどうかに関わらず、病気を克服した、と言えるのではないでしょうか。
パニック障害と共に生きるプロ野球選手
病気が治るか治らないかは、どちらでもいいんだ。この考えにたどり着くことができたのは、パニック障害を公言するプロ野球選手を知ったからです。
その人は、小谷野 栄一選手です。元オリックスバファローズのプロ野球選手。今は現役を引退され、コーチをされているようです。現役時代はパニック障害を持ちつつも、一軍で打席に立ち続け、大活躍されていた選手。
ご存知ない方は、ぜひ下記の記事だけでも見てみてください。勇気をもらえると思います。
https://www.1101.com/koyano/2018-07-12.html
将来の心配は先送り、今の症状と共に生きていく
私は発症から数週間、将来のことばかり考えて不安を抱いては、パニックになることを繰り返していました。しかし、先のことは誰にもわからないので、その心配をするのは先送りにしてしまおう。
まずは今の症状と向き合っていくことに集中しよう、と。
小谷野選手に限らず、芸能人や有名人の中にも、パニック障害を公言する人は少なくありません。同じような境遇にあるのは、何も私だけではない。もっと困難な状況でも克服している人たちがいる。
パニック障害やうつ病にあっては、どうしても先々のことを不安に思ってしまいがちです。それでも共に生きていくこともできる、という事実は、私に大きな勇気を与えてくれました。
いつか私が克服できたと思える日が来たら、小谷野選手に直接感謝を伝えたいと思います。
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