言ってはいけない言葉は?
うつ病患者へ言ってはいけない言葉として、「頑張れ」などがよく知られています。それでは、パニック障害の人へは何か言ってはいけない言葉はあるのでしょうか?
Twitterのアンケート結果をもとに、記事にしてみました。
理解のない言葉「気の持ちようだ」
「気の持ちようだ」「ノイローゼみたいなもんだろ」「気が弱いからだ」などといった、パニック障害を軽んじるような発言は禁句です。
パニック障害は、脳の病気です。気が弱いわけではありません。病気なのですから当然、気の持ち方だけで、どうこうなるようなものではないのです。それはつまり、うつ病患者に対して「頑張れ」と言っているのと同じことになります。
根底には、パニック障害の理解が足りていないことがあります。ただ、当事者として、もちろん全て理解してほしいとは言いません。
以下の記事等を参考に、少しだけでも理解してもらえる幸いです。自然と言葉も変わると思います。
焦らせる言葉「早くしてほしい」
パニック障害持ちだと、急かされるような言葉も苦手です。私個人としても、可能な限り禁句だと思って頂きたいくらいです。
「早くしてほしい」「まだ?」などの言葉に過剰に反応してしまい、不安を煽られてしまう。私の場合でも、発作につながるような感覚さえ出てくることがあります。
パニック障害にとって、焦りは禁物なのです。頭の片隅に入れておいてもらえると、大変助かります。
ぜひ知っておいてもらいたいこと
症状の出方やパターンを知る
ここからは言ってはいけない言葉ではなく、知っておいてもらいたいことです。このブログ記事にたどり着いたということは、身近にパニック障害の方がいる人が多いでしょう。
パニック障害の症状は人それぞれ異なりますが、発作や不安が出やすいシーン、場所などを本人が自覚していることは少なくありません。電車やバス、車、人混み、狭い空間が苦手、など。
あらかじめ聞いてもらえると、その場所を避ける等、なんらかのサポートを出来るのではないでしょうか。
とはいえ、症状がいつ悪化するかわからない場合も少なくありません。本人も予期しない場面で急激に悪化することは、よくあることなのです。
「明日は調子良さそう?」と聞かれても、わからないことの方が多いです。パターンに沿った場面だけでなく、1日の中でさえ予期せず急に悪化するかもしれない、ということも併せてご理解いただけると非常に助かります。
変に気を遣われるのも苦手
あまり気を遣いすぎないこと。実はこれも大切なことです。パニック障害はもちろん、精神疾患持ちの方は「他人に迷惑をかけてしまっているのではないか」という不安をいつも抱いています。
それが家族にしても、仕事にしても、恋人、友達にしても、同じです。ただでさえ自己否定しがちな症状なのです。そこに過剰なまでに気を遣われると、自己嫌悪に陥って症状を悪化させてしまいます。
わがままだなと思われてしまうかもしれませんが、決して意識の問題ではなく病気の症状なのです。このブログ記事にたどり着いてくれたあなたであれば、少しだけ頭に入れてもらえれば大丈夫だと思います。
要は、気をつけなきゃいけないこと以外は、普通に接してもらえるのが一番嬉しいのです。
調子が悪そうなら寄り添う言葉を
調子が悪そうな時は、寄り添う言葉をかけてあげてください。何もパニック障害に限った話ではありません。病気で具合の悪そうな人にかける言葉と同じです。
「横になって休んだらどう?」「そばにいるからね」「なにか必要あれば遠慮なく言ってね」等といった、寄り添った言葉をかけてもらえると良いと思います。
また、もしパニック発作が出ている様子があれば、こちらを参考にサポート頂けると大変心強いです。
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