うつが運動で悪化!?注意すべき点

うつが運動で悪化!? うつ病

うつには運動が効く!」これは、うつに詳しい人ならどこかで聞いたことがありますよね。うつ病の方であれば、お医者さんから、運動してますか?と聞かれる人も多いんじゃないでしょうか。

運動はうつ病を予防・改善する効果がある

多くの研究が、うつ病やメンタル改善に有酸素運動が有効であることを示してきました。ハーバード大学の研究によれば、運動やスポーツをよくする人は、うつ病になりにくいことがわかっています。つまり、運動にはうつ病への予防効果と改善効果があるんですね。


実際に私もメンタルクリニックで、近所の散歩、軽いジョギングやランニングを勧められています。調子がいい時だけでも、運動してみると気分転換できてメンタルに良いですよ、とのこと。そのため最近は、体調が良くて天気も良い日だけですが、少しだけ散歩して、公園でのんびりひなたぼっこしています。

どんな運動をすれば良いのか?

うつ病やメンタルの改善が目的であれば、軽い有酸素運動から始めるのが良いようです。具体的には、散歩・ウォーキングはもちろん、ヨガやジョギング、水泳、ランニングといった運動がよくおすすめされています。どんな有酸素運動であっても、メンタル改善は期待できそうです。


上に挙げた例以外の運動やスポーツでもOKです。まずは自分が好きな運動、出来そうな運動から始める、で問題ありません。体を動かすことへのハードルを下げていく。いきなり外に出られないなら、最初は家の中で足踏みするだけでも良いでしょう。あまり強度の高くない運動でも、メンタル改善の効果が確認されています。

運動することは、気持ちの良いこと

本来、適度に動くことは人間にとって気持ちいいことなのです。それを、自分の心と体に思い出させてあげるのです。運動することに慣れてきたら、少しずつ強度を上げたり、定期的に運動やスポーツをする癖をつけていきましょう。運動できた、という成功体験を少しずつ積み重ねていく。これが自信に繋がり、うつ病やメンタル改善に繋がっていくことでしょう。


そうは言ってもうつになると、気力がなく、何もしたくない。そうなりがちですよね。でも、人間の身体は動くようにできています。さらに、身体はメンタルと連動しているのです。だからこそ、少しだけ意識して、ちょっとでも体を動かしておく。そうするとメンタルが改善していく。人間も動物であることがよくわかりますね。

うつ症状が重い人は、メンタル悪化しないよう要注意!

運動することがメンタルに悪影響を与える、といった研究結果は今のところ見当たりませんでした。それでも、運動してみたらうつが悪化した、ランニングしたのにメンタルが悪化した、というコメントを見たことがあります。これはどういうことなのでしょうか?


実は、うつ病が重症であるほど、過度な運動は禁物です。なぜかというと、自分が思うような運動ができなかったと感じた時に、罪悪感を感じてしまうからです。いざ運動し始めたは良いものの、「自分で思っていたほど動けなかった。簡単な運動さえ出来なかった。」うつ症状の強度によっては、そんなことを考えてしまう場合もあります。その場合は、まだ運動しないほうがいいかもしれません。


うつ病になりやすい人には、真面目、責任感が強い、といった特徴があります。運動して体力をつけよう、メンタルを改善するんだ、と思いが強くなりすぎることはあると思います。いわゆる、完璧主義に近い人ほど、そうなってしまうようです。自分に出来ない強度の運動をしてしまうのは、どんな状況であれ良くありません。上記のような考えや罪悪感が頭に浮かぶようになってしまったら、一度運動は休んでおきましょう。少しづつで良いのです。自分の思う1割くらいしか運動出来なかったな、と思っても、運動できたこと自体を褒めてあげてください。


大丈夫です。焦らず、少しずつ。運動に限らず、どの場面でも抑えておきたい考え方ですね。

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